3年生の女の子2人が「金太郎アメって何だろうね」と話している声が聞こえました。
あのね、どこを切っても同じ絵が出てくるアメのことだよ。
と、ずっと前にテレビで観た、金太郎アメの作り方を説明しました。
すると、「金太郎って何ですか?」と質問しました。
ほら、auの宣伝でやってるでしょ、
桃太郎と浦島太郎と金太郎の掛け合い。
あの金太郎だけど、知らない?
何人かが、あああれかと言ったけれど、何人かが首を横に振っています。
そこで、桃太郎の話を聞かせてあげることにしました。
これは、全員が知ってる知ってると頷いています。
次に浦島太郎のお話です。
これは、亀を助けたところしか知らないと言います。
亀を助けた浦島太郎はね、お礼に竜宮城に招待されてね、
鯛やヒラメの舞い踊り~♪と歌も入れながら話しました。
それで、数日だと思っていたのに、地上では何十年も経っていて、
浦島太郎が帰ると家も何もかもが無くなっていて
悲しさのあまり、乙姫さまにもらった玉手箱を開けたら、
あっという間にたちまち白髪のお爺さんになっちゃったのです。
へ~ぇ。そこまで詳しくは知らなかったという声が聞こえました。
最後に金太郎の話です。
♪鉞(マサカリ)担いだ金太郎~♪と歌ったところで、あれ?金太郎って何をしたんだっけ?
子どもの時に熊と相撲をとったりしたことは有名だけど、大人になってからの金太郎の話ってあったっけ?
私も詳しくは知らないことに気付きました。
何かで、出世して世のために働いたと読んだことがあるけど、具体的には何をしたのでしょう?
正直に、大人になってからの活躍はよく分からないのだけどね、
とにかく子どもの時の勇ましさや元気の良さにあやかって、
男の子は金太郎のように育ってほしいという願いがあったのよ。
なんて、私独自の解説をしてしまいました。
丸に金と書いた腹掛けの絵なども描いて・・・。
そんな話でも、生徒たちは勉強よりもずっと熱心に聞き入って、
ふ~ん、よく分かった~なんて喜んでくれました(数学の計算やるよりおもしろいですよね)
今の子どもたちは、昔話もろくに聞いたことがないのだということが分かりました。
聞いたとしても、1回さらっと聞いたたけでは、覚えるところまではいかないのでしょうね。
私は、おばあちゃんに何度も話してもらった記憶があるし、
昔は絵本とかも、昔話が多かったように思います。
うちの子どもたちは『日本昔話』のアニメを繰り返し見たし、
私が知っている話は寝る前に話してやったり、
読み聞かせの本もあって、よく読んでやりましたので、けっこう知っています。
昔話がすごく良いとは思いません。
今の絵本とか物語の方がずっといいものがあるのかもしれませんし。
でも、万人が知っている昔話を知らない子どもが(既に大人も)
増えているということは、何となく寂しさのようなものを感じます。
ところで、金太郎アメですが、
調べてみたら、「組み飴」というのが正式名で、
関西ではおかめや福助だったのが、関東圏では足柄山に因んで金太郎になったのだそうです。
強いからじゃなかったんですね~(間違えてごめんなさい)
そして金太郎は大人になって何をしたのか?ですが、
「立派な若者になって、悪いものを倒して世の中のために働いた」としか分かりませでした。
金太郎は、強さと優しさを兼ね備えた親孝行な男の子!というところが大事だそうな。
めでたし、めでたし。